京都へ⑩ 修学院離宮

京都旅行の最終日、3ヶ月前に参観予約をした修学院離宮へ。
修学院離宮は比叡山麓、修学院の地にある皇室関連施設、宮内庁京都事務所が管理しているので、宮内庁のHPから予約を入れました。

修学院離宮は、江戸時代初期に後水尾上皇の指示で造営されたました。上離宮・上の茶屋、中離宮・中の茶屋、下離宮・下の茶屋の3つの離宮から成る江戸初期の代表的山荘です。

江戸時代、天皇皇后、皇室の方々は、京都御所を朝発ち、この離宮で涼み、夕刻には御所に帰られたそうです。


表総門入ってすぐ右手の参観者休所で見学の時間を待ち、案内人の説明に従って参観。



苑路を上り、下離宮の御幸門。


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その名称の通り、行幸の際に用いられました。



寿月観の御輿寄。


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杮葺きの数寄屋造り。1824年に改築、へん額は後水尾上皇の真筆で、3つの間から成っています。


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壱の間。


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違い棚の上のふすまには雲とつる、下のふすまには岩に蘭、江戸後期京都で活躍した絵師原在中の筆です。
ふすまには同じ時期、虎の絵を得意とした岸駒(がんく)作の虎渓三笑。

虎渓三笑とは、東洋画の画題。晋の慧遠(えおん)法師が廬山の東林寺で行を積んでいて、二度と虎渓を渡るまいと誓ったが、訪ねてきた陸修静・陶淵明を送り、話に夢中になって虎渓を渡ってしまったのに気づき、三人ともに大いに笑ったというものだそうです。


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下離宮を出て、松並木を中離宮へと歩きます。


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松並木の苑路は御馬車道とも呼ばれています。かつては畦道がそれぞれの離宮を結んでいました。明治天皇の離宮行幸に際し、馬車が通えるほどの苑路に拡げられ、松も植えられたそうです。




両側は田園風景が広がっています。


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昭和39年に景観を守るため買い上げ、田畑の管理は近隣の農家の方々に委託されているそうです。農家の方々は自由に出入りできるけど、一般の方は立ち入り禁止。



中離宮の表門。


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中離宮の前身は、後水尾上皇が第8皇女・光子内親王のために1668年造営された朱宮御所。上皇の死後、林丘寺という寺に改められました。
明治時代に林丘寺境内の約半分が宮内省に返還され、中離宮として整備されました。







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客殿は豪華で華麗。御水尾上皇の皇后東福門院の女院御所の奥御対面所を死後移築したものです。


一の間の霞棚。



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桂離宮の桂棚、醍醐寺三宝院の醍醐棚と並んで「天下三棚」の一として知られているそうで、勅撰集からとられた和歌とその意を表した絵が貼ってあります。






庭はかつての尼寺らしい清楚な趣です。



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楽只軒(らくしけん)。朱宮御殿の最初の建物。


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襖絵は狩野探信が描いた吉野山の桜。



中離宮を出て、また松並木を戻り、上離宮への松並木道を上ります、けっこうな高低差です。




上離宮の御成門。


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門をくぐり、さらに道を上がると、眼下に広がるのは雄大な回遊式庭園。後水上上皇のお好みがよく表れているそうです。


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谷川を堰き止めた人工池、浴龍池を中心とした広大な宮廷庭園。ため息がでるほど美しい。

高低差を活かした、自然に富んだ情景です。





隣雲亭。上離宮のもっとも高い位置にあり、浴龍池が眼下に広がります。


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軒の下のたたきには、漆喰に小石が一つ、二つ、三つと埋め込まれ、俗に一二三石と呼ばれているそうです。


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修学院離宮の説明をする方は、悠長な物言いなのでしょうが…。京都のお公家さんの話し方なのでしょうか? でもあまり上品には感じられない。もったいつけたような話し方で、なんだか私にとっては鼻に着くしゃべり方で、変なの。このあたりまできたら、ちょっとうんざりしてきました。





上離宮東側の道を下ります。


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千歳橋。1824年に作られた中国風の石橋。京都所司代、藤紀伊守信敦が進献したものです。


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楓橋。紅葉の頃にはさぞ華やぐのでしょうね。


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この木の橋を渡り、中の島へ。





窮邃亭。杮葺き、方形づくりの簡素な茶室。


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土橋を渡り少し行くとお舟場。



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万松塢(ばんしょうう)に御腰掛があります。


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御舟遊びの途中、しばし休憩されたことと。




上離宮の西側、西浜は緩やかな美しい曲線を描いています。


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修学院離宮が最も華やぐのは紅葉の季節といわれています。

紅葉の時期にもう一度来られたらいいなぁと。







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