アンコールワットとベトナムの旅 その8

旅の写真を整理しながらのブログ、ようやくアンコールワットです。


アンコール遺跡群の中でも最大規模の宗教寺院、1113年に即位したスールヤヴァルマンが約30年かけて造ったものです。寺院の多くは東向きだけど、アンコールワットだけはなぜか西向き。


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幅190mの水をたたえた環濠が南北1.3km、東西1.4kmにわたって寺院を取り囲んでいます。


参道を歩き、最初にある門は西塔門。以前は尖端が高くそびえていましたが、現在は上部が倒壊しています。

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中央の門の階段を上がって中に入ります。

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西塔門の中には、ヴィシュヌ神が祀られています。

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この寺院も数多くのデヴァター(女神)の彫刻が並んでいます。それぞれに衣装、髪型、表情が異なり、美しいです。


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その中でも、歯を見せて笑っているのはこの象だけどか。

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中央祠堂。緑色のシート内で修復をしています。

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参道の両側は、ナーガの欄干。

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手前には聖池があり、絶景の撮影ポイント。

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内部には数多くのレリーフ。柱にも彫刻されています。

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外壁には連子状の窓で、明かりとりになっています。

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この上が第三回廊。石段が急で、亡くなったガイドや外国人もいたとか。

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建物の外側、あちこちにデヴァターが描かれています。

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アンコールワットのみどころといえば、第一回廊のレリーフ。インドの叙事詩や神話など、東西南北の壁に2作づつ、計8つの物語が展開されています。


天国と地獄。

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上段が天国で極楽世界、中段が裁定に向う人々、下段は地獄で鞭で打たれる人や動物に襲われる人、前世で罪のあったものが、様々な責め苦を受ける様子が描かれているそうです。


水牛に乗って18本の手に剣を持つ閻魔大王。人々の現世の罪を判断して、天国行きか地獄行かの裁きを行っています。

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アンコールワットの壁画でもっとも有名な「乳海撹拌」


「乳海撹拌」についてネットで調べてみました。

この神話では神々が年老いて力が衰えた時に、「不老不死の聖水」アムリタをつくるお話です。

ヴィシュヌ神は、「神々と悪魔の両者で大海を攪拌すれば、アムリタが出現するであろう。神々よ、大海を攪拌せよ。そうすれば、一切の薬草、一切の宝石を得た後、アムリタを得るであろう。それを飲んで生気を回復するように。」と神々に助言しました。

そこで、神々と悪魔は協力し、マンダラ山を攪拌棒として用い、その山に大蛇ヴァースキを巻きつけて、神々と悪魔がその両端をひっぱってぐるぐる回し、大海を攪拌し始めた。


この時の様子がこの壁画。悪魔側、阿修羅王。(インドの神話では阿修羅は悪魔なんだぁ~)


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綱引きの途中にも大柄な阿修羅が描かれています。海中には想像上の魚やワニなどが逃げまどっています。


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綱引きの中央で采配を振るっているのはヴィシュヌ神。足元には大亀クールマが描かれています。上方には一面にわたって、乳海撹拌によって生まれた天女アプサラが舞い踊っています。


神側の最後尾を守るのは猿面の神王テュンプーピエン。


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ヴァースキは、あまりに強く引っ張られたために苦しみだし、口からハラーハラという猛毒を吐き始めた。この猛毒は全世界を焼き尽くすほどすさまじいものであったが、シヴァ神がその毒を全て飲み干したために世界は救われた。シヴァ神の喉はこの毒のために青くなってしまった。

今度はマンダラ山がその重みで海底に沈んでいった。(地上会に出てしまって中断したという説もあり)、神々はヴィシュヌ神に救いを求めた。ヴィシュヌ神は大亀(クールマ)に化身すると、マンダラ山の下に入り、山を支えた。

大海の攪拌が進むと、多くの海中の生物が死に絶えた。木々が擦れ合って山火事が起き、マンダラ山に住む生き物たちが焼け死んだ。インドラ神は雨を降らせてその火を消したが、このとき、木々のエキスや多くの生き物の死骸が大海に流れ出て溶け合い、海は乳色に変わっていった。

この撹拌は1000年間続き、やがて、乳海の中から太陽と月が出現した。続いてラクシュミー女神が出現した。ラクシュミー女神はヴィシュヌ神の妃となった。その後も願いのものを何でも生み出す牝牛スラビ、白馬ウッチャイヒシュラヴァス、象王アイラーヴァタ、宝珠カウストゥバ、アプサラス、酒の女神ヴァールニーなどが次々に乳海の中から現れ、最後に医学の祖ダスヴァンタリ神がアムリタの入った壺を持って現れた。

アムリタが出現すると、神々と悪魔の間でアムリタを巡って戦争が起こった。そしてとうとうアムリタは悪魔の手に渡ってしまった。ところが、ヴィシュヌ神はこの世のものとは思えないほどの美女に変身し、悪魔たちをたぶらかせてアムリタを奪った。

再び悪魔たちは神々に襲い掛かったが、この混乱の間に神々の全てはアムリタを飲み、不死の身体を得た。だが、神々がアムリタを飲んでいる間に、ラーフという悪魔が神に変装してアムリタを飲み始めたのだった。アムリタがラーフの喉に達したとき、太陽と月がそれに気付いて神々に告げた。ヴィシュヌ神はこの悪魔の首を円盤で切り落としたのだが、既にラーフの頭は不死になっていた。よって、頭だけになってしまったラーフは太陽と月を恨み、今でもこの両者を追いかけて時々飲み込んでしまうが、身体がないためにすぐに太陽と月はまた現れる。これが日食と月食であると。

神話っておもしろいですね。





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